コニシキソウ
Chamaesyce maculata (L.) Small

(トウダイグサ科)

(2005年7月:父島、扇浦)
芝生に混ざって他の草も生えてきます。このコニシキソウもそのひとつです。
小笠原では、父島の宮之浜道や扇浦などの新しい住宅地付近で見つかっています。
しかし、コニシキソウは他のニシキソウ属と違って、小笠原の環境に合わないのか定着することなく数年で枯れてしまいます。

茎は地面近くを這い、毛があります。
葉の中央には暗紫色の斑紋(はんもん:点のもよう)が目立ちます。

イリオモテニシキソウに似ていますが、イリオモテニシキソウは柄が短く、果実は杯状の総苞にうもれます。コニシキソウは、柄が長く杯状の総苞の外に出ています。

このような小さな花や果実をくわしく見るときは、虫めがねやルーペで見るとよくわかります。
足で踏んでいる草花も、大きく拡大すると今までと違った世界が見えてきます。

小笠原には、シマニシキソウハイニシキソウイリオモテニシキソウ、コニシキソウ、セイタカオオニシキソウ、固有種のテリハニシキソウがあります。

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