No.4キンショクダモ

(クスノキ科・シロダモ属)

キンショクダモは、ヒメツ
バキや
シャリンバイなど
の樹木の多いところで
見られます。
クスノキ科の香りがします。


キンショクダモの花は、
小笠原が涼しくなってくる
11月頃から見られます。
直径2センチほどの黄色い
ボンボンのような花です。

雌雄異株です。
雄花と雌花の違いは、見慣れないと分かりにくいかもしれませんが、
大抵が花の大きさからして違います。

雄花は、花が大きく遠くから見ても華やかです。長い雄しべの先に花粉をつけています。
それに比べて雌花の花は小さく地味な印象です。
雄しべはありますが、先端は先細りになり、あるはずの葯と花粉がありません。

(写真は全て:2003年1月:父島・東平)    

上2枚の写真は雄花(2008年12月:父島・東平) 上2枚の写真は雌花(2008年12月:父島・東平)
キンショクダモの果実は、直径1センチほどの丸い実が数個かたまってつきます。
果実は、3月から4月頃に熟します。
フルーティーなとてもいい香りがします。


キンショクダモの葉は、革質で全縁(ふちにきょ歯:ギザギザがない)です。
葉は互生(互い違いに生えている)で、裏側に金色の毛があるために
銀褐色ないしは青白色の光沢があります。

葉には何かの虫によってあけられた丸い穴が下の写真のようにあります。
同じクスノキ科のコヤブニッケイの葉にも同様な穴があいています。
いったいどんな虫があけているのでしょうか。


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