No.77トキワガマズミ

固有種:スイカズラ科)

東平の林を歩いていると
一見イチビ(テリハハマボウ)の
葉に似たトキワガマズミが
あります。

トキワガマズミは、ややじめじめ
した日の差し込むところを好み
ます。
樹高は、それほど大きくなりま
せん。
せいぜい3メートルほどです。

「小笠原植物図譜」によると
分布は小笠原の父島のみの
ようです。

(2002年4月:父島・東平)

トキワガマズミは、枝先に集散花序
(最初の花は軸の先端につき、その
下から出る側枝に次の花をつける。
これをくり返して次々に花がつい
ていくような花のつき方のこと。)を
のばし、小さな白い花をたくさん
咲かせます。

(2002年4月:父島・東平)
(2002年4月:父島・東平) (2005年2月:父島・東平)

トキワガマズミの葉は、表面に光沢が
あります。
葉脈がはっきりしています。
特に裏面に浮き出ます。
葉は柔らかく、色は明るい緑色をして
います。

東平の沢を渡る手前にある
トキワガマズミの果実が熟しました。
偏平な形をした果実は珊瑚色に輝いています。
果期が終わると、しばらくして新葉が芽吹き
春にはまた花が咲きます。


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