6月・歳時記

 6月に入ってからも、今年は雨の日が多くありました。ここ数日は晴れ間が多くはなってきたものの、未だに不安定な天気です。

 泥るむジャングルと霧の中、地面から出たスズフリホンゴウソウやイモランの小さな腐生植物が美しく咲いています。
さて、父島では今年大きな当たり年になった植物がありました。
ムニンビャクダンの実です。

毎年数個ずつ自然の状態で生っていますが、今年は全体で三桁以上生りました。
ここ数年の観察の中では一番の多さです。

ムニンビャクダンは何故か毎年実る木が決っていますが、今年は今まで生らなかった木も鈴なりで、今まで見れなかった「熟した実」が見れそうです。
このまま順調にいけば、9月頃に熟すでしょう。
 青空を背景にするのが一番似合いそうなオガサワラアザミも咲いていました。この日はあいにくの曇り空。
少し残念な気もしましたが、白いオガサワラアザミの花をアップで写すには光が反射せず良かった様です。

長い雌しべの下には雄しべが筒状に巻いて、白い花弁があります。ブラシのようにツンツンとしているのはみんな雌しべです。
セイヨウミツバチが訪花に訪れていました。
 こんなかわいい訪問者も・・・。オカヤドカリは
オガサワラアザミの花を食べるのが大好きです。
 オガサワラアザミは、ロゼットの直径が1m位の大きな株になります。

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