NO.12 テリハコブガシ
      Machilus pseudokobu Koidz.

固有種:クスノキ科・タブノキ属)

 主に父島に多く生育するテリハコブガシは、旭平から衝立山にかけての土壌の深い天然林に分布しています。

タブノキ属は、環境に合わせて葉などの形を変化させています。その為、ムニンイヌグス、コブガシ、テリハコブガシの中間的な個体もあり、この属の識別は大変難しい植物です。

左の写真は、北袋沢からつつじ山に行く途中のわらび畑で撮ったものです。この道沿いには、この他にも何株か見られます。他にも、夜明道路沿い(長谷付近)に多く見られます。

高さは、大きいもので8〜10m程になります。
花期は4月頃。果期は7月頃。
花は多く咲くのに、果実のほとんどは色付く前に落下してしまいます。

葉は、枝先に集中し、縁が波打っています。(右下の写真)
葉の付け根には、葉が落ちた痕が網目状のこぶになっていますね。(左下の写真)小指大くらいになります。

樹皮は、若い枝のときは緑から茶褐色、古株になってくると表面は白っぽい灰褐色へと変化し、縦方向にひび割れてきます。
(2006年4月3日:父島・つつじ山方面)
 頂芽は花期の前に伸ばし始め、新葉と花茎を広げます。新葉の展開は、1年に1度春にあります。

この角状に膨らんだ頂芽は、タブノキ属の中でもっとも大型です。
3月頃にはこの頂芽が目立つので、遠くからでもテリハコブガシがどこにあるのか分かります。

テリハコブガシは、絶滅危惧種TB類(EN)に指定されています。
(2002年4月13日:父島・つつじ山方面)



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