ヒカンザクラ
【別名:カンヒザクラ】
Prunus campanulata.

(バラ科)

(2009年2月:父島・北袋沢)
 ヒカンザクラは、沖縄、中国南部、台湾原産の桜です。
ヒカンザクラ(緋寒桜)の別名は、カンヒザクラ(寒緋桜)と逆に読みます。
これは、たぶん「ヒカン」という響きに縁起の悪さを感じるからではないでしょうか。
園芸植物の名前にも時々そういったことがあります。

小笠原のヒカンザクラは、挿し木で増やしているようで樹高1〜3m程の比較的若い木がほとんどです。
沖縄ではヒカンザクラの名所があるそうですが、小笠原ではそれ程数多く植えられていません。
小笠原の街路樹の花には、主にハイビスカスやホウオウボクやプルメリアやデイコなどが多く植えられています。

花期は2〜3月上旬頃。
ヒカンザクラの花が満開に咲く頃には、小笠原に春が訪れて、日中は半そでで過ごすようになっていきます。
花は桃色〜桃紅色。
花には、セイヨウミツバチやメジロが蜜を吸いに訪れています。
沖縄では赤色の果実がなるそうですが、小笠原では結実していません。


外来:木本類(2)の表紙にかえる