フィールド便り 




 もうすぐ訪れる夏日和を、待ち遠しそうに浜辺の植物が美しく咲き出しました。

名の「軍配」は葉の形に由来しています。

 
2007.6.8 宮之浜
グンバイヒルガオ




 曇り空の下、固有種のヒメマサキが咲いていました。アリやハエの仲間が、花の蜜を探しています。

 
2007.6.7 奥村
ヒメマサキ




 リュウキュウコクタンは、材を得る為に移入された外来種です。雌雄異株。
葉はすす病になる事が多く、黒墨やすい。
「黒檀」の名のとおり材や樹肌も黒い。似たものに、やや葉の大きいリュウキュウガキがあります。両種とも実生で増えてしまいます。

 
2007.5.26 清瀬
リュウキュウコクタン




 釣浜のウッドデッキの周囲にあるツユクサ科の草は、マルバツユクサです。
地面に広がる薄いブルーの花が、雨のつづく浜辺の景色を彩っていました。

 
2007.5.26 釣浜
マルバツユクサ




 釣浜にオオバハマアサガオが咲いていました。そろそろ花期の終わりごろ。
春から秋頃まで咲くグンバイヒルガオとは異なり、オオバハマアサガオは4、5月頃に咲きます。

花、葉が大きく、遠くからでも目に付きます。

 
2007.5.26 釣浜
オオバハマアサガオ




 散歩の途中、木一面にアカテツの花が咲いていました。小ぶりながら綺麗な花です。

小笠原には、広分布種のアカテツと固有種のコバノアカテツがあります。両種の花期はほとんど変わらず、葉の大きさや形などで区別しているようです。

 
2007.5.23 夜明道路
アカテツ




 ムニンネズミモチの花が咲き始めています。一斉に白い咲かせる姿は、庭木のように美しい植物です。

花には、よく観察すると株によって2タイプあるように思います。今後研究が待たれる植物です。

 
2007.5.1 清瀬
ムニンネズミモチ




 5月にしては、まだ肌寒いような涼やかな風が吹いています。

 木漏れ日の下、ムニンシャシャンボの花が咲いていました。まだ蕾もあります。この時期に花を見るのは珍しいことです。

 
2007.5.1 清瀬
ムニンシャシャンボ





 目立たない花ですが、オオアブラガヤの花が咲いていました。
川沿いや、道沿いの水が溜まりやすい場所に生育します。広域分布種の植物です。

左の図鑑に紹介されているブタ海岸では、今日では見られなくなってしまいました。

 
2007.4.16 夜明道路
オオアブラガヤ





 タチテンノウメの花を見ると、春を感じます。長い枝が下へと垂れ下がり、枝いっぱいに花を咲かせる姿は、コデマリを思わせる植物です。
4月を彩る花のひとつです。

 
2007.4.16 夜明道路
タチテンノウメ




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