フィールド便り 


 こどもはきのこが大好きです。
大人より地面の近くを歩いているから?
いつも真っ先に見つけて教えてくれます。

小笠原にも、ツチグリの仲間はいくつかあります。
家に帰ってから図鑑で調べるとエリマキツチグリであることが分かりました。
大きくて綺麗な姿、星型の白い外皮と中央部の白い円に特徴があります。
 
2008.9.27 父島
旭平
エリマキツチグリ



 今シーズンはじめてのアカガシラカラスバトに出会いました。こんなに早い時期に、父島で出会うのは珍しい。
「モー、モー」と一般的に表現されるような低い声で鳴いていました。

持ち前のコンパクトカメラでは、じっとしてくれる植物と違ってうまく写せないですね。

 
 
2008.9.25 父島
東平
ピンボケ*アカガシラカラスバト



 夜明道路を通ると、集落付近よりたくさんのオガサワラゼミが合唱していました。

ムニンアオガンピは、これから訪れる花の時期に向けて、今、ちょうど落葉しています。みんな季節の変わり目を敏感に感じているようです。
 
2008.9.24 父島
夜明道路
ムニンアオガンピの黄葉



 地面に、きのこやオガサワラビロウの未熟な果実の残骸がありました。
どうやらネズミが食べたようです。

ネズミはこの時期にきのこを食べることがあります。オオノウタケ、ツチグリの仲間が多いようです。
 
 
2008.9.24 父島
旭平
ネズミも秋の味覚を堪能?



 大神山でタチテンノウメの果実が白色に熟していました。ほんのり甘さの中にえぐみのあるような味がします。昔の島っこたちはこの実を食べていたそうです。
 ところで、タチテンノウメには白色に熟すものと紫色に熟す木があります。今日見た大神山の稜線は白色に熟す木ばかりでした。中央部にいくと紫色に熟すタイプが多くなります。逆に、シラゲテンノウメでは白色に熟す木の方が多い。なぜ実の色に変化があるのか、、、植物の不思議は面白い。
 
2008.9.22 父島
大神山
タチテンノウメ



 2日ほど前、夕方5時45分ごろ奥村でオガサワラゼミだと思う鳴き声を今年初めて聞きました。秋ですね。
 今日は、大神山に不明種があるので見てほしいといわれ見に行きました。
話のとおり綿毛は白色をしているが、ルビーガヤによく似ていました。
まだ分かりませんが、ルビーガヤの色違いではないかとも思えました。これから典型的なルビーガヤと比較してみようと思います。
 
2008.9.22 父島
大神山
不明種



 9月にはいって、涼しいと感じる日が多くなってきました。山頂では、ウスバキトンボの群れが風にのって飛んでいます。
花は、アコウザンショウやムニンフトモモやアサヒエビネなどが咲いています。樹冠に咲くアコウザンショウとムニンフトモモには、セイヨウミツバチや鳥がにぎやかに集まっています。
 
2008.9.5 父島
初寝浦遊歩道
アコウザンショウ



 シマムラサキは、花期が夏〜秋ごろまでと長い間、転々と違う個体が咲いていく植物です。オガサワラシジミが父島にいた頃は、重要な食樹だったようです。
 オオバシマムラサキと同様に雌雄異株で、花は(花柱が葯より長い、葯より短い、花柱がないの)3つの形に分かれています。
写真の花は、白くて長い花柱が目立ちます。雌花です。
 
2008.8.18 父島
東平
シマムラサキ



 ぽつりぽつりと、まだムニンノボタンが咲いていました。
ムニンノボタンは、よく見ると変わった雄しべの形をしています。
薄桃色の大きな雄しべの上には、黄色い小さな雄しべがあります。どちらが本物の雄しべか、、、よかったら観察してみてください。
オガサワラクマバチが5〜10分に1〜2匹訪れています。
 
2008.8.18 父島
東平
ムニンノボタン



 私がヤエヤマアオキを始めて見たのは、南島の陰陽池でした。その変わった実の形ですぐ覚えました。現在は、利用ルールで立ち入り禁止になっています。
 母島は海岸植生が一層豊かです。ヤエヤマアオキも、「昔この辺に植えたのかな・・・?」と思うくらい普通に生育しています。
ハワイなどでは「ノニ」と呼ばれ、果実ジュースは健康飲料として利用されています。
小笠原産のノニジュースもあるといいのになぁ・・・。
 
2008.8.4 母島
御幸之浜付近
ヤエヤマアオキ


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